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President Blog : Sophia Cradle Incorporated

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2005 年 09 月 23 日 : ビューティフル

"思い"をどうすればスムーズに実現できるかについて考えてみた。

ものごとが成就するプロセスというものは○か×という単純な二者択一の意思決定の複雑な綴れ織りのようなもの。実際、ベンチャー経営は"いばらの道"というのが現実ではないだろうか。その根底にある理由を探る思考がベンチャー起業の成功への早道のように思える。抽象化された概念を考える、というのは時間と忍耐が要求されるものであるが急がば回れともいう。

先に述べたように、経営とは二者択一の意思決定をどれくらい正しく実行したかが全てとも言える。至極簡単なものから極めて判断に迷うような難解なものまでそれは多種多様である。

けれどもどんな難題も、その発端はごく些細な問題に過ぎない場合が大半である。現実には瑣末であればあるほどそれは人の目に入りにくい。だからどんなに小さくてもそれに気付けるかどうかがあらゆるものごとを意思決定するための定石なのである。

具体的な話でいえば、メートル単位の違いは誰にでも容易に判別が付くけれどもミクロ単位の差が分かるというのはマニアックな職人技である。そのミクロの差のような微妙なものに気付ける資質や能力が重要である。

言い換えればそれは自分の感性をどうやって磨くかの問題にあると思う。感性とは人間が生まれながらに持っている感覚で自然に感じるままのことである。一流といわれる素晴らしいものを観たり、聴いたり、触れたり、味わったりすることで"感性"というものはぐんぐんのびてゆく。

目先の利益にとらわれて自分の思いとは逆の行動をすれば、生まれながら持っている人としての優れた感性を退化させてしまいかねない。結果的に悪循環に陥ってしまう。

素晴らしい企業や作品を創造できる循環は、誰にでも備わっている感性をそうやって育んでゆくところから始まるような気がする。

2005 年 09 月 20 日 : シフク

シフクノオト。

この連休、"Mr.Children"の"シフクノオト"を何度も聴いていた。そして CD に付属する DVD を鑑賞しながら思いを巡らせていた。

その DVD には"シフクノオト"というアルバムの音が創作されてゆく過程が記録されている。とても人気のあるアルバムだからその DVD を観られた方も多いかもしれない。

何故評価が高いのだろうか。強く感じたのは細部へのこだわりだ。しかもすべてのスタッフが楽しみながらやっている。

ベストなものを創り出す為に、何度も何度も同じ箇所をいろんなパターンで試し、その中から最上のものだけを情熱を持って音にしていくプロセスをひしひし実感できた。

翻って考えてみて、ソフィア・クレイドルのサイトやソフトについても、言葉では表現できない細かなところや雰囲気にこそ、最善を追求する姿勢がその作品の運命を決定付けるのだろう。

微妙なニュアンスにも配慮して「これでパーフェクト!」という確信と自信が持てるまで、最高の作品を創造し成長させてゆく道程が、私たちにとってのシフクかもしれないと思えた。

2005 年 09 月 19 日 : V / P

人は何を以って判断しモノを買うのか、ということをベンチャーを創めてから考えるようになった。

シンプル&ロジカルに考えるなら、製品やサービスの価値を V 、価格を P とした時に V ÷ P の値が 1 より大きければ買いだ、という当たり前の結論に達する。

厄介な問題は、製品やサービスの価値 V を金額に換算し表現するのが、新しいコンセプトのモノほど難しい点にある。突き詰めればベンチャーのマーケティングとは、自社の製品やサービスの新しい価値 V がその価格 P を上回っているという事実を、お客様に分かりやすく具体的にプレゼンする過程であろう。

新しい製品やサービスは実際に試してみると判るものが多いのではないだろうか。だから最初にどういう理由でどのようなお客様に試してもらうか、のシナリオ・プランニングが重要だ。

とりわけ大切なのは"値付け"になってくる。

今は全ての製品について30万円、50万円、100万円という、3種類の価格で販売している。

その考え方の基本は、どんなお客様に対しても
   V ÷ P > 1 (敢えて理想をいえば 10 以上の値になることを想定してデザインしている)
を押さえた上で、実際に購入してその V の値を実感してもらうところにある。

年収数百万円の人が 3000 円の CD を買う日常の生活シーンを想像してほしい。音楽に興味のある人ならば、少し試聴してなんとなく良さそうに思えばその CD を購入するだろう。

それと同じ感覚で考え値付けした。年に数億円以上の予算がある企業や組織にとって 30 万円のソフトを買うということは、ごく普通の人が 3000 円の CD を購入するのに近い。

製品やサービスを初めて使ったときに、価値 V と価格 P の関係は明白になる。

V ÷ P の値が1を大きく超えれば超えるほど、そのビジネスは安定した上昇気流にのってゆくことだろう。

お客様が V ÷ P の値をどう実感するかにそのビジネスの未来は委ねられる。

2005 年 09 月 18 日 : 時を超えて

創業の頃は"生存すること"が経営の主眼だった。さまざまな創意工夫と懸命な努力をしたので増収増益基調の安定が得られたのだろう。

ベンチャー起業で重要な岐路は、経営が安定した時に採る一手ではないかと思う。それから法人として根幹ともいえる重要な"人格"が形つくられてゆくのではないだろうか。

ソフィア・クレイドルが目指しているのは"時を超えうる作品"の創造である。

私たちの文化的なクオリティの高い生活は、偉大な先人たちの発明や発見、創作のお陰である。何年、何十年、何百年も前の音楽、絵画、書物から学んだり心癒されることは数知れない。インターネットにしても電気や通信、コンピューターの発見、発明なくして存在しえない。

それは過ぎし日のものがいまなおも生き続けている感覚に近い。私たちはそういったものを受け継いで快適な生活を送る恩恵に授かっている。だからこそ、私たちも、時を超えて後世に伝わる素晴らしいものの創造に取り組む姿勢が大切なのではないかと思う。

2005 年 09 月 17 日 : Think different

世に生を受けたその瞬間はみな同じようである。けれども、なぜ時の流れと共に加速するように差が開いていくのだろうか。ずっとそんな疑問をもっていた。

自分なりに考えたひとつの答えは、米国アップルコンピュータ社でも有名な "think different"という"人とは一味違った思考と行動のパターン"である。

一時に異なった視点からものごとを捉えること、ビジネスであれば”お客様と自分”という両方の座標軸で眺めて行動するような感覚である。これで大雑把ではあるけれど、人よりも2倍のパフォーマンスを発揮できるのである。

こんな姿勢も10回連続すれば、
  2×2×・・・×2=1024
ということになり算術的にも圧倒的な差というものの説明が付く。

何の心配もない安定した境遇に置かれると、人は持てる100%の能力を発揮しなくなる。50%くらいの稼働率で無為に過ごしている人もいるかもしれない。

逆の意味で"0.5"という数字を10回かけるとどうなるか。掛ければかけるほどその値は限りなくゼロに収束してゆく。

2005 年 09 月 16 日 : 携帯Java専用アプリ圧縮ツール ”ソフィア・コンプレス” をアップグレード

PRESS RELEASE

ソフィア・クレイドル、携帯Java専用アプリ圧縮ツール" ソフィア・コンプレス " をアップグレード

〜 新しいクラス融合機能により圧縮スピードが45 %向上 〜

【概要】

携帯電話向けソフト開発の株式会社ソフィア・クレイドル(本社:京都市、代表取締役社長:杉山和徳、以下 ソフィア・クレイドル)は、2005年9月21日よりSophiaCompress(Java) 【※1】Ver.3.2の出荷を開始します。今回のバージョンアップでは、新しいクラス融合機能 【※2】の搭載により、従来と比べて、圧縮スピードが最大で45 %向上しました。また実行時のメモリ不足を回避する機能も搭載されました。2005年9月16日より無償トライアル版の申し込み受付を同社ホームページにて開始します

【詳細】

ソフィア・クレイドルは、携帯Java専用アプリ圧縮ツールSophiaCompress(Java) を Version 3.2 にバージョンアップし、2005年9月21日より出荷開始します。今回のバージョンアップの特長は、新しいクラス融合機能搭載による圧縮スピードの向上です。

携帯電話端末ハードウェアの進歩に伴って、携帯Javaアプリのサイズは大規模化しています。SophiaCompress(Java) では、携帯Javaアプリを構成する複数の”クラス”と呼ばれるモジュールを一つに融合するクラス融合機能により、携帯Javaアプリのサイズを飛躍的に小さくするというソフト技術を提供してきました。しかし、融合すべき”クラス”の組み合わせを無作為に行えば計算時間が膨大に発生するため、圧縮に多くの時間を要するという課題を抱えていました。これはアプリが大規模になればなるほど顕著になります。

そこで、今回のバージョンアップでは、融合すべき”クラス”組み合わせの最適化方法を、自動と手動の2パターンを用意するという新しいソフト技術を開発しました。その結果、圧縮スピードが最大で約45 %向上しました(当社調査)。

SophiaCompress(Java) Ver. 3.2 の主な拡張機能

1.圧縮スピードの高速化:最大約 45 %アップ
2.実行時のメモリ不足を回避する機能
3.ant 【※3】 から利用できる機能
4.インストーラ機能

なお、同社サイトにて、バージョンアップした本製品の無償トライアル版の申し込み受付を2005年9月16日より開始します。本製品の価格は1ライセンス30万円(税抜)から。

SophiaCompress(Java) URL:/products/sophiacompress_java/index.html

無償トライアル版受付URL : /form/trial_scj.html

本プレスリリースURL : /pressrelease/2005/20050916.html

以上

■用語の説明

【※1】 SophiaCompress(Java)
読み方:ソフィア・コンプレス・ジャバ
ソフィア・クレイドルが 2002 年 7 月に発表した、世界の携帯Java 仕様に対応した携帯電話専用の Java アプリ圧縮技術。コンパイル後の JAR 形式 Java アプリをそのまま圧縮し、実行できる携帯Java 専用アプリ圧縮ツール。大手コンテンツプロバイダや大手ゲームメーカー、大手システムインテグレータなどを中心に多数の導入実績があり、事実上の業界標準 Java アプリ圧縮ツールとなっている。

【※2】 クラス融合
二つ以上のJava のクラス(*)ファイルを、全部の機能をあわせ持った一つのクラスファイルに統合する機能。それぞれのクラスファイルの持つ情報を共有することができるため、融合されるクラスの数が多ければ多いほど高い圧縮率が期待できる。
(*) クラスとはJavaアプリケーションを構成するモジュール (部品) のこと

【※3】 ant
読み方:アント
一連の処理を自動化するためのJavaのツール。例えば、一般に大規模なソフトウェアはたくさんのプログラムから構成されるが、それらのプログラムをコンパイルし、設定ファイルを変更し、CVSサーバーに反映させるなどの一連の煩雑な作業をantにより自動化できるというメリットがある。

2005 年 09 月 15 日 : All-in

アイザック・ニュートンはリンゴが木から落ちるのを見て"万有引力の法則"を発見した。

"万有引力の法則"はアイザック・ニュートンが創り出したものではなく、この宇宙に存在していただけなのである。

ベンチャー起業では創造した製品やサービスをマーケティングし広く普及させるのが最大の難関であると言われる。

アイザック・ニュートンの逸話が示唆するものは、もし製品やサービスが人々に受け入れられるとするのならば、そもそもそのマーケットが存在していたという事実ではないだろうか。

であるとすれば、存在するけれどまだ人々の目に触れていないマーケットをどうやって発見するかが勝負の分かれ目となるだろう。

ポーカーの専門用語で、自分の持ち金すべてを賭けて最後の勝負に挑むことを"All-In"と呼ぶらしい。ベンチャー起業というのは一種の"All-Inの連続"に近い話だな、とふと思ったりする。

何故なら、自分の財産と時間のすべてをベンチャー事業に投入する話だから。そうなれば必然的に365日24時間年中無休で、手掛ける事業のマーケットの存在を無意識のうちにも意識してしまう。

その結果、ある日突然そのマーケットが自分の前に姿を現すといったところであろうか。

2005 年 09 月 15 日 : リニューアル

今月はホームページのリニューアルで忙しい。営業活動はWebのみなので自然と力が入る。製品のマーケティングばかりでなく、デザインや色調の修正などにもこだわりを持って探究している。

これで5回目のリニューアル。リニューアルするたび売上と利益もアップしているので今回も努力したい。

10月から第5期が始まる。それと歩調を併せるようにして新製品のβリリースを"新月"の日の2005年10月3日から開始する。

2005 年 09 月 05 日 : Beat space nine

土曜日。

近くの TSUTAYA に入った時、心地よいリズミカルな曲が何処からともなく耳に入ってきた。m-flo の "BEAT SPACE NINE"だった。フィーリングが良かったので購入。

帰宅し、早速聴いてみた。バラエティに富んだ様々な曲調が楽しめる。一曲の中にも所々に趣があり意外性を感じさせてくれる。数多くのミュージックを聴いているわけではないが、凄く新鮮に感じ何回も繰り返し聴いている。そんな風にして曲を聴くのは久々のこと。

購入者特典のサイトがあって、それぞれの曲について自らコメントする映像が観れる。徹夜でレコーディングすることも多かったそうだが、"最高に楽しめた"そうだ。それから"土壇場の集中力"。それがよく伝わってくる CD だと思った。

自分にとって 2005 年で最もお気に入りの CD となりそうだ。

2005 年 09 月 01 日 : 見えざるもの

飛行機の速度は毎秒 250 メートル。人間が目視できるレベルの速さである。一方、光は 1 秒間で地球を 7 週半、即ち 30 万 km / s で空間を駆けるということらしい。速度もこれくらいに桁違いの差になると人間の目で捉えられる限界を超越してしまう。

目には見えないけども、誰かが光のスピードを測定したから 30 万 km / s という数字が弾き出されたのである。最初に光の速度を測定しようと試みたのは、デンマークの数学者オーレ・レーマーで、1676年のことであったという。それは誰かが光は直進していると思い、イマジネーションしたのが切っかけとなったのであり、決してその彼が光に加速度を与えたわけではない。

個人的には光の速度の測定やニュートンによる万有引力の法則、アインシュタインの相対性理論など、人々の目には見えないが故に偉大なものの発見に驚きを感じると共に、その背景にあるものに好奇心を奪われる。

誰しもが直ぐに凄いと分かるものは確かに優れている。過去の歴史から学べる真理がある。時代を変革するような真に偉大な発見というもの。それはあの有名な"エネルギー = 質量 × 光速の 2 乗"という物理学の方程式を挙げるまでもなく、大抵の場合、人々の目には見えない。しかしこの世界に確かにそれが存在するのも明白な事実である。宇宙の時間軸で考えればほんの一瞬でしかない人生であったにせよ、その中で何かそんなものを遭遇できるチャンスほど"感激"という言葉で表現できるイベントはないだろう。

同じように"幸せのかたち"っていうのも素敵なものであればあるほど、それはすぐそこにあるのに目にしたり形にすることができない漠然としたもののようにも思える。単純な発想だけれども、"幸せのかたち"を意識してイマジネーションを働かせる習慣こそが感動的なシーンにめぐり逢うためのコツといえるのかもしれない。

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